3分で読めるエッセイ「占われる人生」

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血液型なんてたったの4つしかないのに、なぜここまで血液型占いなんぞで盛り上がれるのか。

そういう奴に限って、B型だと言われる。

私はB型である。

しかし「お前B型だろ」と当てられたことは、実はほとんどない。O型かと聞かれるのが一番多く、次にA型、次にAB型で、最後にB型かと聞かれる。ちなみに、A型男とB型女は合わないと言われるが、これがもし本当なら、私たち夫婦はそろそろ離婚するだろう。

高校に入って間もない頃、まだ話したことがない子に突然「凛子ちゃんってAB型やろ?」と言われたことがある。「残念!B型でした」と言ったところ「同じにおいがしたのに」と笑われた。実に光栄なことである。それからその子とは親友になった。

私の親友に多いのはダントツでA型。次にO型。次にB型で最後はAB型。さらに言うと、B型は本当に大好きで大切な親友になるか、もう二度と顔は見たくないというほど嫌いになってしまうかどちらかの可能性が高い。

血液型についてここまで語っておいてなんだが、冒頭で伝えたとおり、血液型占いなんてアホらしいと思っている。血液型なんて知ったところで4種類の中のどれかだし、血液型占いで盛り上がれるのは日本くらいだ。

実は、夫は外国人である。夫は自分の血液型しか知らず、両親の血液型については全く知らない。聞いたことも聞こうと思ったこともないと言っていた。「なに型?」「B型」「あーね」と言うやりとりは、夫にとっては全くの謎なのである。

国によってはほぼB型とかほぼA型なんてところもあると聞いた。そんなところでは当然血液型占いなんて流行らない。私は誕生日月占いでさえ、怪しいと思っている。同じ月に生まれた人間がどれだけいると思ってるんだ、とつい言いたくなる。ちなみに、夫と私は同じ月に生まれているため、占いが本物なら同じことが日々起きる。

夫の知人に、占い好きの女性がいる。この方は、仕事や恋愛についてなにかしらいつも悩んでおり、今年こそは職場をやめたいと思っているらしい。そこである行動に出た。有名な占い師にいつ仕事を辞めた方がいいか聞くというのである。

別に占いをバカにしているわけではない。しかし、仕事を辞めるタイミングまで占ってもらわなければ決められないなんて、ちょっと辛い。もし「後数年は待ちましょう」だったらどうするのか。有名な占い師に言われたからといって、その助言をきっちり守っていたら身が持たない。

誰かに言われた通り行動するということは、実は楽なことである。だって、もし言われた通りに行動して、うまく行かなかったときはその人のせいにできる。「お前がこうしろと言ったじゃないか」と責めることが可能だ。でも、そうじゃない自分が決めたことで失敗したら、やっぱり自分をせめてしまう。あのときこうしていればよかった、自分はなんてバカだったんだろう、と。だけどそれが、必要なんだと思う。自分の人生には、自分で選択していかなければ行けない瞬間がたくさんある。

ちなみに、その女性は今年か来年が仕事を辞めるベストなタイミングなんだと言われたそうだ。「5年後」と言われなくて本当によかったと思う。

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プロフィール
2あそこのほくろ

プロ小説家を目指す主婦。「通りすがりの人の身体のどこかにあるほくろくらいどうでもいい話」をコンセプトに、このブログで3分で読めるエッセイを執筆。小説家になろう・カクヨム・アルファポリスにてオリジナル小説を公開。

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