小説紹介「消えたカーネーション」

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カーネーション

男は多少なりともマザコンだ、ということを聞いたことがある。マザコンと聞くと、世の女性は非常にいやーな顔をする。人によっていろいろあると思うが、たとえば「お母さんの手料理のがおいしいな」なんて妻の目の前で言ったら最後、妻はその一言を永遠に忘れないだろう。それ以降夫を見る目が変わってしまう。

しかし、普通に母親を大切にするということは、男女問わず良いことだと思う。というか、年を重ねるごとにそうであってほしいと思う。親孝行をしたいと思ったとき、親がいないということが多いからだ。現に私は16歳のときに父を亡くしている。父とはいろんないざこざがあったため、父という人間がわからないまま、永遠に語ることもできず、結婚式のバージンロードも父とは歩けなかった。父がいつか娘とそんなふうに歩きたいと願ってくれたかどうかも、わからずじまいだ。

さて、今回紹介したいこの「消えたカーネーション」は、幼い自分と父を残し男と駆け落ちした母のことを、いつまでも心のどこかで引きずっている男の物語である。

自分を産んだ人でありながら、女でもある。そして、自分を捨て、父を捨て、家を出て行った女でもある。恋人を作る度に、どうしても本気でなかなか関係を進めていくことができない。それは、記憶にないほど幼い頃のことでも、母という女という存在を、俺は探しているのだろうか。運命の人を探しているのか、それとも母を探しているのか。

ちょっとした、マザコンとも取れるかもしれない。

 

私の中ではかなり古い小説なので、読めば書き直したくなるところがたくさんあるが、もし気になった方はどうぞ。

 

「消えたカーネーション」

カクヨム

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プロフィール
2あそこのほくろ

プロ小説家を目指す主婦。「通りすがりの人の身体のどこかにあるほくろくらいどうでもいい話」をコンセプトに、このブログで3分で読めるエッセイを執筆。小説家になろう・カクヨム・アルファポリスにてオリジナル小説を公開。

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