小説紹介「最終電車で逢いましょう」

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着物

この作品は、昨年に書いたものなのでまだ新しい。しかし、構成を考えていたのは実際大学を卒業した頃のことなので、今から4年ほど前の話になる。そう思ったら、結構前の話だ。

「最終電車で逢いましょう」のあらすじは、こうである。

主人公の彰子は、最終電車を待っていた。人生の最終電車だ。駅に入って来た電車には、好きで好きで仕方がなかったかつての恋人、矢橋雅樹が乗っていた。

出会いと別れを繰り返す、人間のごくごく日常的な中で、彰子はいつでも自分のしてきた選択に後悔してきた。恋愛、友情、家族、結婚、そして離婚。

母にも父にも祖父母にも愛されず彰子は、母の妹である雅代に育てられる。雅代に大切に育てられ、大学まで卒業した。大好きだった人とは結ばれることなく、大学で出会った親友の後藤紀秋と二十代後半で出かけたハンガリー旅行で、ふたりは思いがけずして男女の仲になり、第一子乃利子を出産した。三年後には長男の拓を出産。親友であるからこそ、夫婦になってもより強い絆をもって接していけると思っていたのだが、夫は浮気をしているようで子どものことにもあまり興味を持たない。親友であり夫婦でもあるという仲はいつしか、親友でも夫婦でもなくなってしまう。そんな中パートとして働き出した弁当屋で、矢橋雅樹と再会する。

雅樹は長年の親友だったという女と結婚したがうまくいかず、ひとり娘と妻を残して家を出て来た。妻は浮気していて、娘は自分のことを好いてくれない。夢を諦めてまで子どもと妻のために一生懸命働いてきた。この結果に後悔はしていない。していないが、人はどうして自分の人生の半分も夢を追いかけられないのだろう、と考えてしまうことがあると彰子に打ち明ける。彰子もそれに納得できてしまう自分がいた。いつまでたっても、自分は子どものままで、いつまでたっても、想像していたような大人の自分にはなれなかった。

そんな中、ふたりは長い年月が経って、不倫関係になって・・・。

思ったほど大人じゃない未来。いくつになっても、大人という存在がわからない大人たち。そんな彼らの一生を描いた作品。

大人って、子どもが思うほど大人ではないと思う。子どもの方が、大人の複雑な事情を理解しているようにも思う。実際に、私自身も今30歳を目前にして「何やってんだ」と自分に問いたい。

この小説は、本当に主人公である彰子の一生を描いた。主人公を物語の中で見送ったのは、今のところこれだけである。

 

気になった方はぜひ、読んでみてほしい。

 

「最終電車で逢いましょう」

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プロフィール
2あそこのほくろ

プロ小説家を目指す主婦。「通りすがりの人の身体のどこかにあるほくろくらいどうでもいい話」をコンセプトに、このブログで3分で読めるエッセイを執筆。小説家になろう・カクヨム・アルファポリスにてオリジナル小説を公開。

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