小説紹介「あの頃の僕らは」

Sponsored Links

イラスト

「ああ、あの頃はよかったなぁ」

そんなこと、思ったことはないだろうか。私は、ある。過去に戻れるなら、大学生に戻りたい。中学は冴えないし、高校は校則がめちゃくちゃ厳しかったので、戻れるなら大学生に戻りたい。アルバイトもできたし、自分でしたいことは何でもできた。

幸せだったときに限って、そのときにはなかなか気づくことができない。以前母に「ああ、大学生に戻りたいなぁ」とぽつんとこぼしたら、「あんたは贅沢だ」と厳しいお言葉をいただいた。本気で戻りたいと思ったわけではなく、ただそんな気分だっただけなのだが、反論すると喧嘩になりそうだったので、黙っておいた。母は、3人兄弟の一番下。上は兄2人でふたりとも大学に行った。貧しい家庭だということをしっかり理解していた母は、親孝行のために高校を卒業すると同時に働きに出た。本当は、大学か専門に行きたかったのだ。親孝行のためと考えた母は素晴らしいと思う。しかし、大学に行った私が悪いのだろうか。私にも妹がいるが、妹は高校卒業後、ニートとなった。妹の場合は、ただ勉強にとことん興味がなかっただけだ。

「あの頃の僕らは」は、そんなあの頃はよかった、というのがテーマになっている。主人公山本竜也は、高校時代の仲間たちとの青春時代に、しこりを残したまま社会人になってしまったことを悔やんでいた。

高橋洋人は成績は右肩下がり、運動×。女顔だとからかわれ、いじめられた経験あり。北原和樹は学年トップの頭脳派だが、運動神経はイマイチ。気が弱い。平野貴嗣はよくあるモテ要素(頭がいい、運動ができる、そしてイケメン)を兼ね備えているが、性格はやや問題あり。小林璃奈は可愛い顔して、それに似合わない言葉使い。女同士でつるむのが大嫌いな、今時珍しい女の子。そして何もかも平凡な主人公竜也。この5人は、高校時代のほとんどを共に過ごすメンバーだった。

ある日、和樹は家庭の都合で転校することになった。その後、徐々に仲が良かったみんなの中でズレが生じていき、卒業した後は誰も連絡先を知らないままとなった。

今頃どうしているのか、そんな思いを心に秘めたまま、竜也は毎日仕事に通う。そんな中、新人として入ってきた男が、かつての親友洋人にそっくりだった。謎の出会いから、次第に連絡先も知らなかったかつての親友たちと顔を合わせていく。

あの時なら、こうすべきだったと思うことはあるが、もし仮に戻れたとしても、また同じ選択をしてしまうような気もする。あの頃に戻りたいと思うことはあるけれど、なんだかんだで今のままでいいのかもしれない。

気になった方は、ぜひどうぞ。

 

「あの頃の僕らは」

小説家になろう

カクヨム

Sponsored Links

プロフィール
2あそこのほくろ

プロ小説家を目指す主婦。「通りすがりの人の身体のどこかにあるほくろくらいどうでもいい話」をコンセプトに、このブログで3分で読めるエッセイを執筆。小説家になろう・カクヨム・アルファポリスにてオリジナル小説を公開。

小説執筆
あそこのほくろ
タイトルとURLをコピーしました